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沙耶の唄 レビュー(あらすじ編)

虚野:実はこのブログは二世だったのです(棒読み)。な、なんだってー(棒読み)。……ええホントです。実はこのレビューが書きたいばっかりに一年放棄したブログを開けてびっくり、何ということでしょう(棒読み)。匠の技によって大量のスパムコメントが(棒読み)。筆者はゴキブリよりも汚いものを見たかのように即効消したそうな(一本調子に棒読み)。

白石:うわ読みにくい……。そんな事情があったのね……まあ、そういうアルバイトしている人も世の中に入るというわけね……。で。第一回のレビューは何をやるのとお約束。

虚野:ニトロプラスから2003年に出た美少女PCゲーム「沙耶の唄」。キャッチフレーズは、「それは、世界を侵す恋」「燃えません、凍えます」。当時は相当有名だったらしいけど、ニトロって何といわれると割とロボだの魔法だのに食われがちなかわいそうな作品。

白石:うっわー、またびみょーなのを。どうしてシュタインズゲートとかデモンベインとか村正とかスマガで手を打たないのかしら。どうせ曲者なんでしょう?

虚野:そりゃあもう。まずたったCD1枚の内容量で、プレイ時間は多く見つもっって5時間、選択肢は2つのみ、エンドは3つ、ヒロイン一人、シーン回想なし。どこまでもシンプルな設計になってる。そのくせ異様に満足度が高い。

白石:そういうことじゃなくて。でもそれだけでも相当変わってるわね。いまや4ギガはいるDVDですら複数枚つかう「とある門倉の電脳装甲」なんてのもあるのに。

虚野:とあるネタはやめよう。筆者が自制きかなくなって、萌えアニメを平和に楽しんでる人たちのスレにそげぶしかねない。ともあれ、そう。問題は中身だ。はっきり言おう。今からどんなに変なこと言ってもこの物語は究極「閉じた純愛」、そしていわゆるセカイ系だ。こうはっきり見せられると、物書きに行きかけた身としては参考になると筆者も言っていたよ。

白石:ふむ、あらすじは……なるほど、なるほど。これはネタばれしていいの?していい。わかったわ。つまりこうね。

 主人公は交通事故にあって脳に損傷を受けるけど最先端医療(データ不十分)で奇跡的に回復。視覚の回復だけ遅れるがあとは問題なかった。いや、視覚が回復するまでは。闇から眼を見開いて、その眼に映ったのは……あたり一面の肉塊、内臓。何もかもが気味のわるい汚物にみえる主人公の五感は連動して狂い、もはや外界は主人公にとって異星か地獄かというありさま。ただ生きるだけでも発狂しそうな環境で、唯一まともに認識できたもの、主人公の持っていた「あるべきありさま」にそぐう存在……それは偶然出会った少女、沙耶だった。彼女は聡明で、一見育ちがよさげな美少女だが、身寄りがなく、この病院に潜み、食料をこっそり盗んで生き伸びているという。そこから天涯孤独なもの同士「の同棲が始まる……。どこか奇妙で、でも主人公に尽くす沙耶。沙耶の愛情に戸惑いながら、少しづつ自分に快い生き方を見つけていく主人公。そんな二人のおっかなびっくりな生活がいつまでも続けば、あるいは何も起こらなかったかもしれない。

 だけれども、それは無理だった。主人公はいかに嫌っていようとも、彼もまた人間社会の一員であり、沙耶がいくら彼らに恋い焦がれようと、彼女は石や虫のように排除されかねない異物でしかなかったのだから。

 友情、義憤、片思い、隣りづきあい、医療体制、そんなしがらみが当事者には思いもよらないほどに二人を追い込んでいく。だけれどもそれは二人には無理な注文なのだ。彼らに社会に適合することを求めるのは、足のないものに走れというような愚行で、口のないものをしゃべらせようとする蛮行だ。結局二人は逃げることを選択する。しかし、二人にはそれすら許さないとばかりに追手が迫ってくる。

 二人の愛は、どうあっても報われないのか……?

虚野:ん、ごくろうさん。しかし病院がおっこっちゃったねえ。まあそこは私がうまいこと考察編で補完するよ。じつはお隣さんを排除した時点で主人公は感覚を元に戻してもらうという選択ができます。そうすると一直線だけどね。まあこの辺は考察編で私が言いたいテーマ「狂うとは何か」にかかわってくるのでこっちの方が都合いいかも。

白石:これ、ぜんぜんエロゲらしくないわね。むしろ小説みたい。あらすじは結構かいつまんだつもりなんだけど、よっぽど筆者の書いた小説より面白いわね。さすがニトロ。そのうえエロくないと。

虚野:いやそれはどうかな?結構エロいほうだと思うよ。ただ、メインストーリーに引きこまれて、エロいとか何とか思う前に二人の心情の方に注目がいってニヤニヤしちゃうだけ。逆に俗に抜きゲーといわれるものがあまりストーリーに引きこまれないのはこれを危惧してるのかもしれない。まあともかく、ここらで終わるよ。あとは様子を見て私が考察やるんで任せろ。

白石:では皆さんさようなら。また会いましょうね。

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